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私の成長物語 起業の失敗~這い上がる決意

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● 水野の成長について質問あり!
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昨日のメルマガでは、25歳の方からの質問を取り上げましたが、
今回は年長者の方から頂いた質問にお答えしましょう。

「成長するか否かは当事者、本人に選択権がある」
という視点は大いに納得しています。
人間は違いがあります、人の数だけ思考も価値観も生き方も
違いがあります。
何の為に成長していくのかは認識できましたが、
もし宜しければ、水野様が成長された内容、中身を
具体的に言い表すとどういう表現や言葉になりますか。
それともう一つ、水野様を成長させた根源のエネルギーは
何だったのでしょうか。是非、シェアしていただけませんか。
団塊の世代61歳 冥土の土産に勇気を出してお伺いを
させて頂きました。

冥土の土産と言われてしまうと、こちらも居住まいを正して
しまいますが、まあ、あまり肩肘張らずにリラックスして
聞いて下さい。

ということで、今回頂いたこのご質問
1.水野の成長の内容中身は?
2.成長させた根源エネルギーは?
につきまして、お答えしていきたいと思いますが、せっかくですから、
きちんとした自己紹介もかねて、時間の流れとともにお答えしていきましょう。


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● 私の成長物語 起業の失敗~這い上がる決意
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私自身が、今の自分があるという成長のラインにのった
第一歩の経験は、やはり、最初に興した事業の失敗でしょう。
独立したのは、2000年の6月(会社設立は10月)。
会計事務所に勤めていた、36歳の時でした。
当時の私は、人間関係を作るのがへたくそで、自意識過剰で、
エゴイスティックで、知識を振りかざして行動せず、悪いのは
すべて人と環境で、自分は悪くない、と思い込んでいました。
すでに結婚もしていましたが、わがままゆえに、人の下で
働きたくない、ということと、今の仕事がいやだという
逃避の気持ちで、リスクや将来の展望などほとんど考えずに
独立したのです。
最初はレンタルサーバー会社として起業しました。
理由は、コンピュータがそこそこ詳しかったという
ことと、当時ネットのビジネスが注目を浴びていた
ということで、そこに思い入れや理念などありませんでした。
当然ながら、現状逃避といった思いで独立してうまくいくはずなく、
知人からかり集めた1000万円はあっという間になくなり、
さらにあちこちから借金を重ねて、その金額は1500万円に
までふくれあがりました。
友人二人に声をかけて独立したのですが、その友人たちも、
私の元から離れてしまい、そのうちの一人とは、訴える
訴えないの騒ぎにまで発展し、弁護士のお世話にもなりました。
そんなわけで、人もお金も続かないということで、結局、
独立して1年たたないうちに、最初の事業は破綻して
しまいました。
その後、とある会社に常駐勤務の仕事を得るも、結果を出せず
半年で解約。
ほかにも、契約社員の道や、中途採用など、いろいろと
チャレンジしてみるものの、実績も大してなく、なおかつ
事業失敗で気持ちが萎えているせいか、すべて門前払い。
仕事は、以前勤めていた会計事務所から受けていた
給与代行処理の仕事。売り上げは月13万円だけ。
当時はかみさんが働いていたから何とか生活は出来ていましたが、
借金などは当然返すことが出来ず、金利を払うのも事実上無理な状態。
そのうちに、人に会うこと自体が辛くなってきて、ほとんど
家から出ることなく、引きこもってしまいました。
ストレスも相当たまり、酒とたばことギャンブルに逃げ込んで
いました。
酒は毎晩ボトル1本、たばこは1日3箱、パチンコ・パチスロは、
毎晩通わないと、気持ちが落ち着かない、といった状態。
もちろん、自信も元気もなく、なんで世の中は俺の人生の足を
引っ張るんだ、独立なんかしなきゃ良かった、借金どうしよう、
もう何もかも投げだそうかな、と、ネガティブな言葉が、頭の中を
ぐるぐると回っていました。
そんな、引きこもって酒たばこギャンブルに依存し、ネガティブな
思いにのめり込みながら生活がしばらく続いたのです。
しかし、その生活も長くなってくると、徐々に、
「このままいつまでも引きこもって世の中を恨んでいたら
本当にだめになってしまう」
という恐怖感が芽生えてきました。
そして、この泥沼状態から脱するためには、今までのような
考え方ではだめなんだな、と思い直し、何か考え方を
改める必要があるだろうと考えました。
そして、引きこもった日々の中で考えてみたところ、
■ ここまで落ち込んだすべての原因は、自分の至らなさにある
ということを認めざるを得ないという結論に至ったのです。
それを認めることは、当時の私としては本当に辛いことでした。
しかし、これをきちんと認めないと、精神的に追い詰められた
辛い毎日から抜け出せないということも、分かりました。
だから、この日々の苦しみから抜け出すためにも、自分の未熟さ、
至らなさを、すべて受け入れようと決断したのです。
独立から2年後の、2002年の8月、年齢38歳のそのとき。
私の成長の第一歩は、ここから始まったのです。

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今日のトーク術・まとめ
成長の内容・中身は? …… 間違っていた自分を認める
成長のエネルギーは? …… このままではだめになるという恐怖
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成長とは、言葉の響きからいっても、とてもすばらしく心地の
いいように聞こえます。
しかし、人によっては、過酷さと残酷さを感じるものでも
あるのです。
私自身も、36歳前でも、それなりに本を読んだりして
勉強はしていたつもりでした。
しかし、そのときの私は、自分自身の根底にある
考え方のよじれや間違いからは目を背け、そのよじれた
考えのまま、勉強をしていたのです。
当然、学びが定着するはずもなく、成長していたということは、
本人の単なる錯覚に過ぎなかったんですね。
しかし、そのことに気づき、その現実を受け入れるというのは、
大変辛いことであり、よほどの必要性に駆られない限り、
多くの人は、その現実を直視することは出来ないでしょう。
私の場合、本当に幸運だったことは、事業が失敗し、
借金を背負い、人間関係もずたずたになってしまった、
という事件が起きてくれたこと。
この事件があったからこそ、このまま現実から逃げ続けては
這い上がることは出来ないと追い詰められ、追い詰められた
からこそ、どんなに辛くとも、自分自身の間違いを認め、
受け入れることが出来たんですよね。
いろいろ勉強しても、思うような成果が出ない、という人は、
ひょっとすると、昔の私のように、認めたくない自分の間違い
から目を背けているのかもしれません。
ただ、そこに目を向け、認めることは、本当に辛くて
しんどいことも事実です。
目を背けて、思い通りに行かない人生に我慢しながら
折り合いを付けていくのもひとつ。
辛い思いをすることをあえて選び、自分自身を大きく変える
選択をするのも、これもまたひとつ。
その成長の選択はその人自身にあります。

続きはこちら → 「這い上がる決意~禁煙決断」

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