他人の言動に対して、腹が立ったり、
イライラする人、結構いますよね。
今日は、そんな人に向けてのお話。
例えば、あなたは今、電車の中に
いるとしましょう。
車内には、小さい子供を連れた父親が
います。
子供は、落ち着きなく、車内を駆け回ったり
奇声を上げたりして、喧しく騒いでいます。
車内にいる、他の乗客も、もの凄く迷惑
そうに、眉をしかめています。
しかし、父親は、その子供をとがめることを
せず、黙って椅子に座ったままでいます。
さて。
このシチュエーションに出会ったら、
あなたは腹を立てるでしょうか?
おそらく、イライラして腹を立てる
ことでしょう。
(自分は腹が立たないよ、という人は
黙ってこのメルマガをスルーして下さい。
大人の対応をお願いします笑)
「なぜ、公共の場で騒ぐ子供を注意
しないのだ!」
「車内のみんなが迷惑そうにしている
のに、あの態度はなんなのだ!」
と、口には出して言わないかもしれ
ませんが、腹の中では怒りにまかせて
そう罵ってしまうことでしょう。
まあ、これが、普通の反応ですよね。
しかし、この父親に、こんなことが
あったとしたらどうでしょう。
この日、彼は、先日入院をした奥さんの
元にお見舞いに行きました。
先日、急に体調が優れない、とのことで
病院に行き、検査入院となった奥さん。
今日は、その結果の報告を受ける日でした。
その結果は、乳がん。
しかも末期であり、他の部位にもガンが転移
してしまっていて、余命はもう半年もない
だろうとのこと。
あまりにも急な宣告で、お互い気持ちの
整理も付けられないまま、呆然としながら
その後の入院準備のために、病院を出て
自宅に戻る、その道すがらの状態。
これが、今の、あの父親の状況だとしたら。
それでもあなたは、子供を注意しない父親に
対して、同じレベルで腹を立て続けることが
出来るでしょうか?
「事情はどうあれ、だからといって子供を
注意しないのは甘えだ!」
などと思えるでしょうか。
私は、とてもそんなこと思えません。
そしておそらく、ほとんどの人が、私と
同じく、怒りのレベルが下がるでしょう。
つまり、この考え方を応用するわけです。
他人の言動に対して腹が立ったときに、
一旦、
「この人がそうなってしまうような背景が
きっとあるに違いない」
と考えてみること。
そう考えることで、怒りという感情に
振り回されにくくなるはずです。
私の場合は、そこからさらにバック
ストーリーを、勝手にでっち上げて、
「そっかー、それじゃあ、そんな言動を
取ってしまうのは、仕方ないよなあ」
という同情や共感までしていきながら
怒りの感情を消していったりすることも
よくあります。
と、こういうことを言うと、
「相手に否があるのに、相手の言動を
正当化しなければいけないのか!」
と、文句を言う人が出て来ますが、
そういうことではありません。
この考え方をする目的は、
★ 怒りの支配から抜け出すため
です。
怒りという感情に振り回されることは、
ほとんどの人にとって、喜ばしい状況
とは言えないはず。
無駄に時間とエネルギーが喰われるし、
無駄に疲れちゃいますからね。
だったら、自分のためにも、こういう
考え方をして、さっさと怒りの支配から
抜け出してしまいましょうよ、という
ことであります。
他人への怒りに振り回されがちな人は、
ぜひ、この考え方、試してみて下さいね。
この記事へのコメントはありません。