仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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好きは、受身ではなく能動的意思決定である

過去3回にわたって、革製品修理職人の
保科美幸さんのお話をしております。

前回のブログはこちら

自分が出来るかどうか、真剣に考えないのが、プロフェッショナルになるポイント

今までのメルマガでは、保科さんが好きな
仕事を手に入れられるまでには、

1.迷走期

2.集中期

3.覚悟以降期

の時期があり、過去2回で、迷走忌・
集中期のお話をしました。

今回は、最後の「覚悟以降期」のお話を
します。

まともな革製品修復職人となるために、
海外の職人を訪ねたり、漆塗り職人の
元へ、深夜バスに乗って通ったりして
いた保科さん。

迷走気を向け、集中気に入り、ひた走って
いた保科さんは、ある時、ふと気付きます。

「自分が夢中になっている」

ということに。

ここが今回ひとつ目のポイントとなります。

好きな仕事に出会いたい、と思い憧れて
いるけれど、いまだ出会えていない人の
話を聞いていると、かなりの数の人が、

「好きな仕事は、やってすぐに分かるもの」

という思い込みを持っているようです。

だから、何かにちょっと取り組み始めて
すぐに、いや、気の早い人は、取り組む
前から、

「自分は、この仕事が好きなのか?」

ということに、意識が向いてしまい、
好き嫌いのジャッジを早くだそうと
してしまいます。

しかし、いわゆる天職に就いた、好きな
仕事に就いた、と感じている人たちの話を
聞いてみると、最初から今の仕事が自分の
好きな仕事だ、天職だなどと思っていた
人は意外と少ないようです。

けっこうな数の人が、きっかけは、

「仕方なく始めた」
「やらざるを得なくなって始めた」

というものであり、その上で、

「どうせやるなら、徹底的にやる」

と、どこかでスイッチが入った、
というプロセスを踏んでいます。

まさに、今回ご紹介している保科さんと
同じプロセス。

なので、ある意味このルートは、王道
なんでしょうね。

私自身、今のセミナーやコーチングの
仕事は、いまでは好きだと言えますが、
最初から好きで始めたわけではありません。

最初は、やったこともない事でしたし、
むしろ、人間関係的な所は苦手意識も
ありましたし、最初にやったセミナーは
大失敗でしたからね。

それでも、借金抱えている自分が、今出来る
事といったら、元手要らずのこの仕事しか
無い、と思って、必死にやるしかなかった、
というのが本当のところであります。

やりたいからやるのではなく、やらざるを
得ないからやる。

やらざるをえないなら、やるだけやる!
と、必死になってやっているうちに、
気付いたら無我夢中にやっていた。

そんな感じなんですよね。

要するに何が言いたいかというと、

★ この仕事が好きかどうかを問う前に、
まずは夢中で目の前の仕事に取り組む

ということなんですよね。

この「今の自分の仕事は好きか?」という問いが
早ければ早いほど、本当に好きな仕事に出逢えなく
なる、と思っておいた方が良いのではないか、
と私は思っております。

さて、ふたつ目のポイントですが、この
仕事に夢中になっていることに気付いた
保科さんは、ある決意をします。

それはなにかというと、

「この仕事を好きになる努力をしてみよう」

ということ、なんですよね。

以前のメルマガでも書きましたが、好きな
仕事に出逢えない、という人のほとんどが、

■ 好きなものは、与えられる

と思い込んでいるようなんですよね。

でも、好きなことを仕事にしている人の
多くは、保科さんの様に、

★ 自分の意志で、この仕事を好きと決める

という事をやっているんですよね。

好きな仕事に出逢えたのではなく、

やっていくうちに、その仕事が好きに
なっていったのでもなく、

ある段階から、

「この仕事を好きでやる」

と決めているんですね。

もっとも、人によって、このあたりは
表現が違っていて、「好き」ではなく、

「この仕事を天職とする」

「この仕事に人生をかける」

などという言い方をする人もいますが、
要するに、どれも、自らの意志によって
決めている、ってことなんですよね。

これが、ふたつ目のポイントとなります。

ということで、好きな仕事を手に入れる
ための、今日のポイントは、

★ すぐに好きかどうかを問わず、まずは
しばらく集中して物事に取り組む

★ 受身の気持ちではなく、自らの意志で
好きになると決める

でありました。

最後に、以前のメールでも書きましたが、
保科さんが、この仕事を好きと決めたときの
言葉を記しておきます。

今までのメルマガを読んだ上で、改めて
読んでみて下さいね。

「この職業を好きになる努力をしてみよう
と思ったんですよ。

そうすれば、自分は好きな仕事で働いて
いるよって言えると思って。

せっかくやるなら、好きな仕事で泣き
たいし、笑いたいし。

やりたくないことでのつらいことよりも、
自分が選んで、自分の好きなことでの、
嫌なことだったり、悲しいことだったり、
涙流すことの方が良いな、って」

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